今日の仕事は寝ても冷めても制作だった。
秋以降に予定されている韓国から始まる、アジアツアー用にBLOWBOHEMIAのビートを組んでいた。
今に始まったことではないが、アジアは動いている。
おれみたいな所詮バックパッカー的な旅をしている者には、うれしい!というか、頼みの綱的なL.C.Cの台頭による飛行機代の低価格化。
また、違う側面からだと、アジア各国で若年の富裕層がどんどん誕生している。
中国なんか、13億人以上いるわけで、そりゃ、本気でサクセスしようとする奴らがいて、実際に本当に成り上がって富裕層になる奴等が沢山いるんだから… アグレッシブだ。
また、マレーシアやシンガポールなどの他民族国家では、生まれた時から多文化が平常なわけで、マルチンリンガルに自然となる環境がある。
もはや日本にいるだけじゃ
異なるバックボーンを持つ多くの人と、日常的にコミュニケーションをとるという意味では、スタート地点からして違う。
エネルギーのある場所にエネルギーある人が集まる。
どの国であろうが、掘り下げて、広げて楽しみたい。
人生一度きりだ。
そういえば以前、バンコクの高級ホテルのルーフトップバーで、キリンビールが、スポンサーになっていたイベントで、演奏したことがあった。
一等地に建つホテルのオーナーはまだ33歳のインド出身の青年だった。
アジア各国ではいろんな人種が、いろんな産業に参入し、経済圏を作っている。
ときに、前例がないような
ビジネスモデルもあったりするのだろうが、
今や先の見えない可能性に満ち溢れ、
かたや、テロであったり、悲しみは地を這うように蔓延り、拡がっている。
そんな時期は、従来のやり方が通用しない局面が沢山あるだろう。
大切なのは、理論を重視することではなく、今ある変化に気付き、どれだけ対応力を上げていけるか。
そのためのトレーニングには、
ストリートなスタイルのツアーがいい。
毎回、何が起こるかわからない。
かつて台湾ツアー時、台南のとある会場では、スコールがあまりにも激し過ぎたため、誰も外に出ず、公演の動員が0人だったこともあった。
天気まではコントロールできない。
もはや何が起こるかわからない、
ならば、楽しもう!
という心意気が、ツアーには生まれるのだ。
たった一人で、音楽を作っているが、
古今東西、あまたの音楽を残してくれた先人達のエッセンスは、残されたレコードに詰まっている。
博物館や図書館で書物と対話を重ねるように、自分の内面と照らし合わせ、答え探しではない、謎かけをたった今から作れるのだ。
この世は夢で、ただ歩いて行くことが答えなのだ。
ならば魅力的な問いを作れる人になろう。
答えはここにあるのに
人に期待する生き方でなくね…!
幸せの小鳥は、、 とっくに捕獲して数日愛でたあげく、羽をむしり焼き鳥にして食べ、己の血肉と化した。
その大胆な振る舞いに震える恥肉をスピーカーの振動でブーンブーン携えLOW.
制作以降のツアー生活が始まる。
アジアは動いてる。
おれも動こう。
君を待っている人は世界中にいる。
ちょうど同じ背格好で、飢えた目付き
をして、同じような音楽を聴き、同じような問題に突き当たり、苦悩しながらも絶望よりも希望を上回らせる生き方をしてきた、ブラザー、シスターが。
会いに行こう。
もう一人の自分に。
一人、夢中で作る音楽の向こうに
まだ見ぬ友人の地元が浮かぶ。
幕があがった。
今宵は、スコールはまだ降ってきていない。
バーカウンターに飲み干した薄いビールの瓶を返しに行き、
呼吸を整えながらステージへと向かう。
WHAT’S UP MAN?
THIS IS…
THIS IS BLOWBOHEMIA!!!!!!