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知らない街で珈琲を飲むこと

投稿日:2017年9月24日 更新日:

一年の間にこんな機会は何回あるだろう。

旅暮らしの自分は、それこそ毎月のように新しい店との出会いがあり、
変化を自分に課している部分が多いにあるが、

ひとところで暮らす人にこそ、
気に留めておいて欲しいことがある。

知らない街で珈琲を飲むこと。

できれば窓際の席がいい。

通りを行き交う人を眺めるだけで、
人それぞれには、それぞれ生活があるという、些細な気づきを実感できる。

チェーン店でもかまわない。

珈琲の湯気の中で思い出す人がいれば、心の中だけで手紙を書いてみてもいい。

空港のカフェで。

フェリー乗り場の待合室で。

地下鉄の前のキオスクで。

移動中に呑む珈琲は、人生のある瞬間を心に射止めてくれる。

忘れられない景色。

子供のときに見た、山の奥の大木に、
精霊が宿っている気がしたこと、

海に沈む夕焼けの色があまりにも鮮烈だったこと。

大人になってから瞬間の記憶は、
アルコールの吐息の中で朧気な頭を辿る朝。

一杯の珈琲が、自分とこの世とを繋ぎ止めてくれたりもした。

知らない街に行こう。

そこが地元の人に会いに行こう。

感じのいい店をみつけたらフラっと入り、一杯の珈琲を注文してみよう。

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