2日連続での大阪でのライブを終えた。
ライブをやることでしか会えない人がいる。
地下鉄で、自分より若い人達をみていても思うが、自分みたいな人間はもっと社会にコミットしていかないといけないと思う。
今まで見てきた景色や、感じてきた心が、他の誰かの力になれるとおもうから。
そして、後から来る者の呼吸できる場所を世界に用意しなければとも思う。
沢山の人に会いたい。
沢山のことを知りたい。
大阪でのライブは、旧友が子供と見にきてくれたり、新たな時間軸を自分は今生きていて、
水筒の中にいつも仕込んだスコッチウィスキーを友達達と、地下鉄で回し呑みしたり、都会の青いコンクリートの隙間で、身を寄せ合い、戯れた。
ライブ中は、ほぼ雨で、半野外の庭で演奏したから、雨音との共演だった。
気づきもしないようなところで、つのる想いの連鎖は、始まるから、きっと、あの夜も、この夜も、先々で出会う誰かとも、すでに共有していて、音楽も、歴史も巡る…
そんな気にさせた。
音楽や旅を続けている以上、また出会う。何度でも。何度でも。
大阪のライブ会場の近くには、
K.F.Cがあった。
そういえば自分が住んでたベルリンの村の家の近くには競馬場があって、その真横がK.F.Cだったから、
店の付近が馬の匂いがしてたと、
ボンヤリと思い出したりしてた。
移動中、大阪の雨空から時折見せた、秋空の向こう、懐かしい人や、まだ見ぬ人の笑顔がある気がして、音楽とどこまでも、どこまでも歩いて行きたい気持ちをまた思った。
いろんな人が、乗ってくる御堂筋線。
スケボーを無くしたり、探したり、この何年間かで度々!してきたけど、
ぐるぐる回りながら、どこかで会い、
また一人、目を覚ましたり、歳をとり、気づいたら音楽の中にしかいなくて、また、何度目かのこの秋の夜長をこうして日々をただ回想している。
また会えますようにと、
終電過ぎの駅に聴こえない言葉を残したまま。
年末年始まで仕事が沢山だ。
音楽の毛布を沢山作って、君を包みに、おれも寒くないように、
新しい朝を迎えたいね。
秋の夜長、あなたにとっての本の代わりに、ここがなってくれたら嬉しい。
写真は、かつて住んでいたベルリンの村の駅。
近くにはお気に入りのカフェがあって、緑が溢れる川もあった。
その話はまた今度にしようか。
人生は短い。
秋の夜は…
長い。