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秋にうたえば

投稿日:2017年10月13日 更新日:

京都でのライブを終え、本日から
二日間、大阪でライブ。

もう、おそらく年内最後となる関西方面でのライブになるかと思う。

一年が終わりに差しかかっている。

秋の木漏れ日は痛いほどに美しい。

高い青空の秋晴れや、流れる雲や、車窓からの景色をみていると、何かを思い出すのだが、それが何かは、いつもわからない。

まるで暖かな毛布の様に、外界との皮膜を保ち、心を守ってくれるかのような懐かしい感覚は、
夏の海へと続く道でも感じた。

この年齢になり、重ねた年月から何か贈り物を貰うような感覚になっているからだといえば、そうともいえるが、

経験からくる、懐かしさに似た感覚ではなく、

小さな頃から感じていた何かで、
生まれる前からの記憶かもしれない。

歳をとることとは、元々居た場所に、ゆっくりと帰って行くことなのかもしれないとも思う。

痴呆になり、髪は抜け、人の存在は
赤ん坊の存在へとまた回帰していく。

その時、自分の心や身体に染み付いた
癖が、その人のパーソナリティーを保つのかもしれない。

自分の帰る場所を相変わらず
探す、今世で。

忘れかけた頭で楽器を弾こうとしたり、ふと唄ったメロディーが
初めて作った曲のメロディーと一緒だったりするのかもしれない。

秋の日差しの中、歩く老人は自分だ。

子どものはしゃぎ声、行き交う車、
冷たいビル、自販機、コンビニ…。

この街の有様が100年後、どれだけ変わろうとも、何かをを思い出す感覚や。言葉にできない懐かしさは他の誰かへと受け継がれていくのかもしれない。

木漏れ日の中で、呼んでいる声が聴こえたなら青空を眺めて。

大きな時間軸の中で生きていると、
そう思ってもいいのではないだろうか。

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