この体が動くうちに、見せれるだけの景色を見せてやらないといけないと、日々思いながらも、一人、音の奥に広がる場所を探す。
長く、冷たい雨が続いた一周からは一転し、秋にしては、暖かい晴れた一日は、懐かしい友達に再開したかのように心までも暖かくなった。
不安で今を打ち消すよりも、楽しいことを想像しよう。
身体動かさなければ、何も始まらないのだから。
こうして、座っているだけでも、心は彼方此方を旅したがる。
人間とは、貪欲な生き物で、想像力あるが故に、高く飛び、低く落ちたりもする。
カーテンの隙間の秋の朝に、呼吸は少し、落ち着きを取り戻す。
11月、12月からはまた、日本を廻ることになりそうだ。
まだまだ出会っていない人が沢山いて、
その事実が、自分の心をキリキリと締め付ける。
自分が今まで見てきた景色が、今見ている景色が、これから見据える景色が、
あなたにとって栄養になりますように。
音楽はありったけの色を運ぶ。
大きな絵を描く。
あまりにもたくさんのことに時間がかかりすぎているが、
少しずつ。本当に少しずつだが、終わらせていっている。
ライブは、懐かしい場所に向かって唄っている気がしている。
小さな頃の自分を迎えに行っているような、存在したかった場所に運んでいるような、そんな気持ちにさせる。
暖かいセーターを着て、出かけよう。まだまだ人生は途方もないものだと思いたい。
今日はこんな感触を徒然なるままに。
秋が深まってきた。