雨音の中でこれを書いている。
ライブの準備や曲作りや予定の調整をしながら、一年は、歳月らしさを増していく。濃厚な風が通り過ぎて行くように。
再会を暖かいものにしたい。
それは旅人ならずとも、思うことなのかもしれない。
人が人を受け入れること。一緒に時間を過ごすこと。
その大切さは、たしかに、たしかにある。
目の前に居場所を探している人がいたら、どうか彼等のことを、心の中に受け入れて欲しいと思う。
人は日々、いろいろある。
だからこそ、
呼吸を深くしよう。みつめよう。
暖かさはここにあると。
途切れ途切れになる音楽に、心臓の音を重ねてみる。 懐かしい景色を身体中に満たせば、薄い皮膜に柔らかさを増せるかもしれない。
少しは、遠くへ、近くに行けるのかもしれない。
雨音の中で夢を見ている。
冷めない夢なら、それは現実。
人と人、国と国を隔ててるものがあるなら、それは、自分と他者を分ける心の働きだったりするのだろうか。
この人生という名の限られた夢を
まだみていたい。
苦しくとも、儚くとも。
雨の中で、花は咲く。