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ベルリン天使の詩と自分

投稿日:2017年10月3日 更新日:

10月を迎えた。
今年もあと3ヶ月。

年末から年始にかけて、人の魂は
透き通り、細胞は生まれ変わる気がする。

必ずしも、西暦に沿って暮らさなくともよいと、旧暦好きとしては思うが、
単純に夜が明けること、歳が明けることには、なんだか希望を感じる。

寒さが深まる頃は毎年のように見返す映画がある。

ベルリン天使の詩だ。

といいつつ、この映画は毎回観かえす度に、印象が薄くなるというか、嗚咽をもよおす程に感動的な映画…というわけではない。

だけど、自分の冬の心象風景と同質のなにかを、シーンの所々に感じるので
ついつい繰り返し観てしまうのだろう。

そして、壁崩壊前のベルリンの様子が美しいモノクロ映像で映し出され、
自分が自覚的に初めてベルリンという街を意識させられた映画でもある。

冷戦下のドイツを天使という、人間社会から外れた存在を通して、丁寧な演出で描く、さりげなくも深い物語がある。

一見すると、不機嫌そうに見えるが熱い炎を心に宿した登場人物達は、
そのままベルリンの街の印象と重なる。

無機質なビルの壁に沢山のグラフィティーがあったり、公共団地の一角の様なアパートの地下に怪しげなベニューがあったり、多面的な顔をベルリンもそこに住む人達も持つ。

きっと天使と人間、東と西に
分け、事象を対立させ、物事を捉えるのではなく、

1人の人間の中に様々な、ストーリーや天使的な部分や残虐性は本来、内包されているのだ。

それら様々な想いを日々の生活に感化されて気付き発見して行く旅の時間。

つまり人生(瞬間)に気付いているかい?と、ミカエルにそう言われている気にもなる。

そして、このスクリーンに映し出された景観の街に住む日が来るとは、
この映画を初めて観た10代のときは、思いもしなかった。

きっと初めて観たあの日から脈絡としたある感覚をこの映画から受け取ってしまったので、
自分が一生旅人である以上、人間を俯瞰して捉える天使的?な物事の見方を
いまだし続けていて、ベルリンに運ばれたともいえるだろう。

この映画が気になった方は、
自分よりももっと思慮深く、わかりやすく、ベルリン天使の詩について
書かれているこちらの記事を読んでみてください。

http://ordinary.co.jp/series/7307/

そして、この映画の世界に浸りたくなったら、くれぐれも暖かい部屋で観てください。スクリーンに映し出される景色は、氷点下のベルリンだから!

これからも、彷徨おう。

時代が変わる瞬間。街を。
それこそが原点。

あなたにはあなたの詩がありますか?

あなたが住む街や旅をした場所と、
どうか大切な関係性を築いて、

そこからみつけられる感覚を大切にして生きてください。

人に誇らしくできることでなくともかまわない。

チョコレートを食べて、その後の銀紙の方を大切にし続ける生き方かもしれない。

でもそれでいい。
価値は自分が決めること。

そして、それを誰かとシェアできるのが人間。

寒さが深まる頃に、自分はまた
ベルリン天使の詩を観返すだろう。

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