最近は、かなり牛歩、というか
蟻の這いつくばり戸渡りだが、
異なるタイプの制作を同時進行させていて、いろいろと自分から派生していった物事を複数の作品に落とし込む作業はやはり好きだ。
しかし体が足りない。
自営業者なら一度は思うことだろう。何もかも足りないまま、美よりも速く走りながら、混乱し、転がりながら洗練を繰り返す野生。
都会の獣は情報が何よりの餌だ。
ビルボード、列車内の宙吊り広告、店のメニュー…
あらゆる情報を瞬時に脳内マルチフォルダに分類し、
サクセスストーリーを導き出し、
今すぐにそれを試す。
都会よりも、自然本来の情報量は、凄いものがあるが、
まだまだコンクリートアニマル、
人との縁や出会いの量が重要なため、都会に片足、半身をどっぷり突っ込んでいる。元来田舎者のくせに。
フィールドワークはやはり好きで
たとえば移動中の列車やバスや飛行機で睡眠時間を確保したり、
バッテリーを携え、連絡や調べものや、テキストを書いてるときなどが、思考が回転していくのを感じる。
今、この混乱した、時期に生まれ育ちながらも、あらゆる物事がポジティブに変わっていってもいる。
海外への渡航費が安くなる勢いはとまらないし、高い高いレコーディング機材や、撮影機材やアプリなど、数年もたてば販売価格が、十分の一になることもグローバリゼーション化した状況ではZARAだ。
安く購入できるのは、ネットワーク、コミュニティー形成に役に立つ。
時に搾取されていたり、フェアな環境で作られていない物が流通する危険性もあるが。
今は、世界中と繋がれる機会が増えているため、同時進行で進められる作業がたくさん発見できるだろう。
権力者が、個人情報を管理して、
経済活動に使ったり、戦争時の人員に使ったり以外でも、
ネットを使って、オルタナティブな、人員形成、人格形成はできる。
常に欲しがりで震えてる飢えたおれにとっては、素晴らしい時代だともいえる。
たとえばいくら音楽がデータで聞き放題になったとしても、音楽自体の価値が下がるわけではない。
音楽を扱う人間の気持ち次第だ。
今も昔も未来も変わらず、
音楽はおれにとって大切なものだ。
今日もまた、情報の波を果敢に主体的にサーフィンしよう。